これまでの人生で一番しびれたセリフ
今日は、kinironotsukiです。
昨日、歯医者さんに行ってきました。
待合室で待っている時に、受け付けのNさんが電話で、患者さんと予約の日時を決めていました。Nさんが色々と日時の提案をされ、患者さんも希望を仰るものの、なかなか決まらず、かなり長く話されていました。私は背中越しに話されるのを聞いていたのですが、Nさんが終始明るく、丁寧に、そしてきれいな日本語で話されていてすごいなと思いました。私は電話が苦手なので。
しばらくして、診察室に呼ばれ、治療が終わり、支払いをする際、待合室にはNさんと私しかいませんでした。
いつもは次の予約を決めたらすぐに帰るのですが、昨日は少しおしゃべりしたくなりました。
私 :「Nさん、お電話上手ですね」
Nさん:「苦手なんですけど、若いころ、研修をかなり受けました」
私 :「上手な方はちゃんと勉強されているんですね」
Nさん:「上手ではないですけど、心がけているのは、電話に出る前に、笑顔を作ることです」
私 :「わかります。さっき、予約がなかなか決まらず大変そうだったけど、背中越しに聞いていてもNさんが笑顔で話されている感じがしてました。」
Nさん:「そんなこと言ってもらって嬉しい。涙が出そう。今日一日よいことが起こりそう。ありがとうございます」
私 :「いえいえ、こちらこそ勉強になりました」
Nさん:「そんな.......私、人が好きなんですよ」
こんな会話をしたって、家に帰って母に教えました。母も結婚前に働いていたとき、どんな電話でも任せられると言われていたそう。いい間違えや、かんだりすることが多い母ですが、きっと感じのよい応対はしていたはず、なぜなら、母も「人が好き」な人だから。
「人が好き」ってためらいなく言えるって、すごいことじゃないですか? 家族だから、友人だからではなく、何の枠もなく、人が好きって。 そんな風に言えたらそれだけで、人生はなまるって感がする。 さらっといえるNさんが、羨ましく、でもそんなセリフを聞けて嬉しいと思いました。
同じ歯科医院に通う姉にも話しました。「涙が出ちゃうって可愛いよね」というと、
「すごく気持ちがわかる。自分が頑張っていることに、誰かに気がついて認めてもらったら本当にうれしいもん」と言う返事。 姉も頑張っているんだなあ。
さて、私、kinironotsukiは人と話す楽しさを感じるようになっています。 昨日もNさんに話してよかった。 でも、「人が好き」って言う感じはまだ私の中にはないな。 いつか言えるかな。 言えたら鼻歌うたいながらスキップだな。